2012.01.04 瀋陽農業大学成人教育学院、農村経営型の人材育成に注力

「教養があり、技術に明るく、経営に通じ、管理のできる」新しいタイプの農民を育成するため、2007年9月より、遼寧省科技庁は省共産党委員会組織部・省人事庁・省農民委員会・省財政庁と共同で「遼寧省農民技術員育成プロジェクト」を実施した。出資は政府が行い、組織的・計画的・段階的に農村の栽培・養殖科学技術模範農家から一定の実践経験のある農民を選抜して省の農業高等院に派遣して学習させた。彼らを現代農業技術の模範者と宣伝員に育成し、周辺の農民を巻き込んで共に豊かにすることが狙いである。

瀋陽農業大学成人教育学院は本プロジェクトの主な実施機関である。当学院は4年間にわたって10期の農民技術員育成コースを開催し、7つの専門講座(花卉・薬用植物・水田・苗木・豚飼育・鶏飼育・果樹)を開設した。これまで延べ2313人がコースに参加し、うち1812人が修了証書を、1739人が人力資源・社会保障部の発行する職業資格証書を、1486人が農民科学技術仲買人証書を授与されており、育成の効果は顕著である。帰郷した修了者は観点が新しく、視野が広くかつ大胆で、習得した新しい技術・新しい品種・新しい理念を郷里にもたらし、遼寧省における現代農業の発展に新たな活力を注入した。ある者は遼寧省農業生産の第一線でリーダーとなった。

本渓県草河口鎮草河口村五組果園出身の杜世民氏は農民技術員育成コースを振り返り、「わしの最大の収穫は視野が広がり、学んだことを実践して果樹産業を発展させることに自信を深めたことだ」と興奮気味に話す。杜氏は2000年に2万元以上を投資し、温室を組み立ててリンゴの栽培を始めた。成長発展を経た後のここ数年間、杜氏のリンゴが高い価格で売れているのは、試行錯誤と、理論と融合した効果的な栽培方法の賜物である。

杜氏のリンゴは口当たりがよく、有害物質を含まない。また顧客にはリピーターが多く、しばしば杜氏の農園に出向いて商品を受け取る。杜氏は既に現地で成功者・地域科学技術模範農家として名を馳せている。

苗木栽培専門員である劉義利氏は農民創業育成コースに参加した後、学校に在籍する専門家の協力の下で一部の小合作社と栽培に従事する大農家を組み合わせた結果、苗木の栽培面積が2ヘクタールから13.3ヘクタールに急速に拡大した。基地ではイボタノキ・リラ・イタヤカエデといった恒常的に売れ行きの良い品種が栽培されている。「以前の農民は密集栽培を行っていたため、苗木間の日照・栄養が不均一となり、苗木の質が基準に達せず、直接収益に影響した」と劉氏は語る。この問題を解決するため、劉氏は学院で学んだ苗木標準化生産を実践し、苗木の形を整えて「優遇」した:苗木同士を充分に離す、肥料・農薬を細かく管理する、灌漑施設を完備する、などである。これにより、目を見張る経済収益を上げることができた。劉氏はまた、現地の科学技術部門から「農村科学技術特派員」と評され、農民を率いて豊かさを目指すこととなった。