2012.03.21 昨年花卉の海外取引情況

最近、記者が中国食品土畜輸出入商会の花卉分会より入手した情報によると、2011年のわが国における花卉輸出貿易には利益と損失の両側面があるという。このうち輸出総量の同期比はやや減少し、輸出総額は約2.15億米ドルで2010年に比べ9.78%増加した。一方、花卉輸入には二重の増加傾向がみられ、輸入量は21.56%増加、輸入総額は約1.28億米ドルで2010年に比べて25.10%増加した。

輸出:従来の市場は成長の勢いが低下、「ダークホース」のベトナムは有望

2011年を通して、わが国の花卉輸出総量は約5.75億キログラム、総額にして約2.15米ドルであった。このうち輸出額に関する上位五カ国は日本・オランダ・韓国・アメリカ・タイである。日本は引き続きわが国の花卉の最大輸出国の地位を保持しており、輸出商品の品目には生け切花・生け切枝・盆栽植物・球根・種苗などが含まれる。対日輸出総額は8411.06万米ドルで同期比11.75%増、輸出総額の39%を占めている。二位のオランダに関して、2011年のわが国の輸出総額は約2973.13万米ドルで同期比3.06%増、輸出総額の13.8%を占めている。三位の韓国に関して、2011年わが国の輸出総額は約1895.99万米ドルで同期比1.95%増であった。

輸出額トップ5の国々のうち、オランダ・韓国に対するわが国の輸出額の増加が減速し、同期比増加率がどちらも4%を超えていないことがわかる。一方でアメリカ・タイに対するわが国の花卉輸出には量・額ともに増加する局面がみられ、輸出額の同期比増加率はそれぞれ24.35%と34.65%であった。ここで、アメリカに対する盆栽輸出額が7.4%減少している状況にもかかわらず、輸出額総額がなおも24.35%の増加を維持しているのは並大抵のことではなく、注目に値する。この実績は、輸出総額536.85万米ドルで同期比27.19%増、対米花卉輸出総額の39.5%を占める種苗輸出の急激な増加による貢献なくしては成しえなかった。

わが国の花卉輸出国家のうち、ベトナムはダークホースとして非常に有望である。ベトナムは六位を占めているにすぎないが、ベトナムに対するわが国の花卉輸出量同期比は54.75%と激増し、輸出総額は857.91万米ドルで同期比363.76%増である。ベトナムに対するわが国の花卉輸出は全方位成長とよべるもので、干し切花と干し切枝以外、たとえば盆栽植物・生け切花・種苗・球根などに関してはほぼ全て輸出対象国のトップ10にベトナムが入っており、特に対ベトナムの生け切花輸出額は同期比532.26%増に達している。わが国の対外花卉輸出数量トップ10の国のうち、ベトナム・タイ・マレーシアの三カ国は同期比増加率でトップ3に入っており、このことからも、東南アジア諸国では経済成長とともにわが国の花卉商品に対する需要が急激に増加していることがわかる。これらの国はわが国と地理的に近いため、東南アジア地区へのわが国の花卉輸出はとりわけ恵まれている。国内の各省に関して分析すると、雲南・広東・福建の、生け切花・種苗・盆栽植物での輸出優勢は依然、他の省・市に対して揺るぎないものであるが、浙江省産生け切花や山東省産種苗の輸出の勢いには目を見張るものがある。

輸入:球根・種苗を中心にアメリカからの輸入量が増加

2011年、わが国の花卉輸入総量は約3.25億キログラム、輸入総額は1.28億米ドル、輸入総額トップ5はオランダ・タイ・台湾・チリ・アメリカだった。このうちオランダは依然としてわが国の花卉輸入の筆頭候補であり、輸入量・輸入額ともに圧倒的である。2011年にわが国がオランダから輸入した花卉総量は2.55億キログラム、輸入額は6804.29万米ドルに達し、わが国の輸入総量・輸入総額のそれぞれ78.46%・53.13%を占めている。わが国がオランダから輸入する筆頭商品は現在でも球根であり、その輸入額は5848.36万米ドルで、オランダの花卉輸入総額の86%を占める。この他にも、わが国がオランダから輸入する種苗および切花の金額の同期比増加も急激で、増加率はそれぞれ29.73%・112.64%である。

わが国が2011年にタイから輸入した花卉の数量は約709.61万キログラム、輸入額は約1869.86万米ドルである。金額の同期比は増加しているが、輸入量は小幅に減少している。わが国はタイから主としてランを中心とした生け切花を輸入しており、これはわが国がタイから輸入する花卉の総額の68%を占める。

これら5つの国と地域のうち、台湾から輸入する花卉の金額増加率が最も高く、77.38%に達している。この実績は明らかに、両岸の農業分野におけるより一層の協力によるものであるが、品目別に見ると、台湾から大陸に輸入される盆栽商品の増加が著しく、2010年と比較すると、なんと236.42%も増加している。この事実は近年の展覧会でもその一端を伺える。以前の展覧会では、台湾の商品はコチョウランが大半を占めていたが、今では台湾の盆栽商品を目にする機会が多くなっている。台湾の盆栽企業も、大陸企業との提携の開拓に大きな関心を寄せている。

注意すべきなのは、中国が第四位のチリから輸入している花卉項目はほぼ球根のみで、金額は611.57米ドル、2010年と比較して34.49%増で、増加速度が球根生産大国であるオランダを超えている。このことから、「オランダ球根」の価格と数量が変動している近年において、「南米球根」が国内の球根市場でより一層重要な位置を占めるようになったことがわかる。

総体的なデータから分析すると、種苗の輸入価格は低い方向へ揺り戻しており、わが国が同一の国から輸入する種苗の数量と金額の増加率からもわかるように、輸入量の増加率は輸入額の増加率を大幅に上回っている。アメリカを例にとると、2011年にわが国がアメリカから輸入した種苗量の同期比の増加率は58.09%であるが、金額の同期比は7.55%減少している。このことは同時に、現在の不況下で欧米諸国の種苗の販売圧力が高いことをも示している。しかし、球根・種苗の輸入量の同期比が20%の割合で増加していることから、わが国が主流花卉の球根・種苗を確保するには引き続き国外に頼らざるを得ないことがわかり、その一方で、生け切花の輸入における数量・価格の「二重の下落」の状況(輸入量4.47%減、輸入額10.96%減)からは、国内の生け切花商品の生産面積が継続的に増加し、品質も上昇しているため、国外の同品目に対する需要が減少していることがわかる。