2012.03.31 切花キク市場の「外に弱く内に強い」傾向は続く

過ぎたばかりの日本の春分の日、および来る清明節は、例年と同じく、3月における切花キクの売れ行きの重要な節目である。今年の輸出市場の低迷と鮮明な対比をなしているのは、国内市場が去年に引き続き成長の勢いを保って巨大な潜在力を見せていることであり、各方面から注目されている。3月下旬に入ってから、国内市場における切花キクの需要量が絶えず増加を続け、清明節をまだ迎えていないにもかかわらず、生産企業と卸売り業者は既に価格の上方修正の検討に入っている。

国内の切花キク輸出企業のほとんどは、日本における大震災後の花卉消費量の回復が予想よりも遅いとしている。取材によると、わが国の切花キクの最大輸出国である日本において、震災前は毎年、切花キクのシーズン価格期が8ヶ月で、オフシーズン価格期が4ヶ月だったのに対し、震災後の一年間は、シーズン価格期が3ヶ月に短縮され、しかも短期間のうちに回復する兆しがみられないことが判明した。もうひとつの輸出先である韓国は、日本ほど品質の要求が高くなく、かつ輸入量が安定しているにもかかわらず、切花キクの輸入価格が低下しており、国内の輸出企業の利益も継続的に縮小している。

去年の清明節において国内市場が輸出を強力にバックアップしたことから、今年の輸出の見通しを楽観視できない状況で、業界の視線は国内に移り、国内市場という命綱にしがみつこうとしている。海南東方光華現代農業開発有限公司の理事長である侍守江さんは、「先日、私たちが東北地方に発送した切花キクの単価は1.5元でした。最近、広東のキクが市場に大量に出回ったことから、価格は少し引き下げられたのですが、平均的な利益は韓国への輸出とそう変わりません。私たちは現在、少ししか輸出を受注していません。商品の大半は日本の競売市場に移り、外商の発注取消しによる大きな損失を避けています。切花キク輸出企業にとって今年の経営は非常に厳しいものであり、多くの輸出企業が市場構造の再調整という危険に晒されています」と語る。

目下、国内市場で取引されている切花キク商品は主に三つの方面から来ている。国内市場に供給される従来の切花キク商品以外に、一部の輸出企業が方向転換を行って国内市場に力を入れ始めたことによる、輸出商品の国内化が相対的に大きな割合を占めている。この他に、ベトナム産の切花キクも3月中旬から広州と昆明の生け切花卸売市場に参入してきている。

広州嶺南花卉卸売市場は切花キク取引の集散地であり、去年の清明節には白色品種と黄色品種の小売平均価格が18元に達し、国内向け企業の利益が多くの輸出企業を上回り、その結果として今年の広東地区における切花キクの栽培量が去年と比べ20%近く上昇した。広東省中山市の切花キク栽培者である莫立沛さんは、「今年の広東の気候は暖かく、清明節をまだ迎えていないのに既に大量のキクが市場に出回っているため、価格の上昇は目立っていません。現在、多くの農家が値上がりを待っている状況ですが、この先の見通しに関してはみなさん楽観的で、私も今年の清明節の直前単価は16元に達すると見ています」と語る。

文明的な祭祀を3年連続で推進した結果、わが国の切花キクの国内取引は安定で迅速な成長を遂げており、このことはまた、大多数の卸売業者が今年の清明節に充分な自信を持っている結果につながっている。昆明情義花卉の社長である劉俊峰さんは、「今年のキクは出荷元が多く、品質もまちまちではありますが、品質に応じた価格は実現できており、国内の消費市場も基本的にはこれらの商品を消化できます。国内農家の生産する切花キクは依然として市場の主流であり、輸出企業の品種と品質は比較的に優勢で、市場の上層の需要を満たすことが可能です。ベトナムのキクは全体的に品質が悪く、競争力がなく価格も低いので、主に市場の下層の消費者向けとなっています」と話す。