2012.04.18 第14期中国国際花卉園芸展覧会記事録

4月14日、展示面積が約2.3万㎡、展示商が約400社で、歴史的に最大規模の第14期中国国際花卉園芸展示会が北京にて幕を下ろした。伝統的な花卉企業の出店は減少気味で、温室関連設備や資材を扱う企業の出店が増えている一方、家庭園芸の概念が大幅に普及されるなど、業界のさまざまな発展動向を表していた。

今回の展示会には新しいものが少ない、記者が展示会でよく耳にする言葉だ。前はコチョウラン、アンスリウム、パイナップルなどの伝統的な花卉生産企業が殆んどで、それぞれ新しい品種を持って出展したが、今年はこのような出展がかなり減っている。主な原因は、新しい品種の育種にはかなりの投資が必要であること、また、組織培養による新しい品種の「氾濫」が商社の利益を損なうことのようである。

品種以外にも、市場に出される鉢物のサイズが小さくなりつつある。例えば、パイナップルなどの小型鉢物の増加により、アンスリウムも価額競争の波に乗ってしまい、やむを得ず小型鉢物の生産に転じ始めている。河北省のある花卉会社の総経理は記者にこう告げた;今後の一定期間中アンスリウムは小型方向になりゆく。小型の製品の価額はある程度安くなるが、同じ面積からの生産量は3倍くらいになるという。ミニコチョウランも例外ではないようである。

他に、一部の出展者からは人気種苗の大量の生産を抑制する要望があった。例えば、ここ数年間コチョウランの種苗生産は増えつつあり、今年の出荷量は昨年より4500万株増えると推測される。そうなると出荷総量は1億株を超えることになる。市場がこのような量を消化し続けるとは到底考え難い。量と品種のバランスをコントロールする必要がある。

また、人件費の高騰は花卉企業の難題である。数年前までには数十元だった日当が今は殆ど100元を超えている。技能や技術を持っている労働者はかなり高くなる。答えは二通りあるという。一つは、製品の生産を栽培農家に任せる。天津のある花卉業界の責任者はこういう;今後のコチョウランの生産は「夫婦店」に任せる、これにより、詳細な管理や心がけができて、コスト面でもメリットがある。二つ目は、オートメーションの生産ラインを使用することである。今回の展示会出展者の約25%は温室及び施設を扱う企業で、多くの企業がオートメーション化に関わっている。特に、北京華農農業プロセス設計公司、台州隆基公司、ドイツの展示商などが展示したオートメーション商品は多くの企業の関心を集めた。

展示会でのもう一つの人気言葉は「輸出品の国内消費」だった。特に、培養基や肥料についてはその傾向が著しかった。大連の九成物産有限公司が出展した肥料の包装物は日本語そのままだった。当公司の責任者はこういう。我々の商品は国内市場に入ったばかりだが、商品はずっと日本へ輸出した物であり、優れた品質を保っているため、国内消費者には受け入れるはずである。

今回の展示会でもう一つの話題は家庭園芸であった。家庭園芸は産業の未来そのものである。それは、種や肥料、培養基、薬剤、道具、包装などのあらゆる業界において家庭園芸は最も重要な「戦場」になるに間違いない。記者は、多くの出展企業が今後の目標を「家庭園芸」分野に固めて、準備を進めていくことを強く感じた。