2012.07.04 開封市、キク産業の局面調整に着手

キクは開封市のひとつのトレードマークである。現地政府は長年、キク文化を土台にして経済を発展させ、人目を引く多くの業績を挙げている。キク文化を発展させると同時に、現地政府および企業は、キク産業をより一層開発することを忘れなかった。現在、開封市のキク産業は「規格化」の最中にあり、これが完成した暁には開封市の経済発展にとって二本目の支柱となり、開封市も国内の特色ある種苗の街になることが期待される。

キクは都市のブランドを創りあげた

「2010年、中国風景園林学会は開封市を『中国キクの街』と命名した。深い文化的潜在能力と豊かなキク資源は開封市に無限の商機をもたらした」と、開封市キク花会事務室主任の郭忠義は言う。

開封市のキクといえば、開封キク花会に言及しなければならない。1983年から2011年まで、開封市は計29回のキク花会を開催し、会は市民の興味を満足させる市レベルの会から徐々に全世界から資本を誘致する国家レベルの会に発展した。

70歳という高齢の開封市キク協会事務局長の張玉発はキク花会の経歴を見守ってきた生き証人であり、氏のパソコンには歴代のキク花会の写真が保存されている。これらの古い写真を見返すたびに、ご老人は自然と感慨深い気持ちになるという。キク花会は開封市の経済発展の縮図であり、イメージ広告や資本の誘致、観光業の発展といった多すぎるといえるほどの社会的責任を背負ってきた。

「キク花会は世界に開封市を理解させ、開封市の世界進出をも可能にしたといえる」と、開封市キク花会事務室の李宏は言う。

今年、開封市は第30回キク花会を開催する。メイン会場は龍亭湖風景区に決定された。龍亭公園副主任の馮磊にかかる圧力はこのところ非常に大きく、花会が順調に開催されるよう奔走している。開封市にとってキク花会の意義は並大抵のものではなく、自分は全力を尽くしてこの作業を完了させなければならない、と氏は言う。

現代化栽培の初期成果現る

キク花会は成功しているが、キク産業も後れをとるわけにはいかない。リーディングカンパニーは常に業界の中で牽引する役割を持っているため、その育成が開封市政府の最初の一手となった。現時点での成果を見る限り、この一手は相応の効果を発揮したといえよう。

開封の伝統的なキクの栽培地は魁荘や水稲郷などに集中しており、数年前、これらの地域におけるキクの生産方式は依然として小規模な家族経営型という自然経済の形だった。「広いところで1ヘクタール、狭いところで7-13アール程度の戸別分散型の経営であり、大規模生産やモデルとなるリーディングカンパニーもなく、産業としての水準は比較的遅れていた」と、張玉発は回想する。

開封市がキク文化を利用して経済を牽引してきた長年の業績は衆目の集まるところであり、キク産業の基礎建設は常に市政府の重視するところであった。数年間の準備と計画を経て、キク産業は政府による補助のもと「規格化」の最中にある。伝統的な生産方式は徐々に取って代わられ、現代的な栽培方式および持続的な経営理念が開封市で根付きつつある。

開封市園林キク研究所はその典型である。ここのキク栽培面積と水準は現地でも一位か二位に数えられ、現時点での生産面積はおよそ4ヘクタールである。所長の徐頌文によると、キク産業に対する政府の補助は年々増加しており、特にリーディングカンパニーの育成を喜ばしく思うという。市政府のキク科学技術研究項目により、開封市園林キク研究所はわずか3年の時間で小さな苗畑から現代化された栽培技術と規模を有する苗畑に発展した。揚子江デルタ地帯など花卉産業が発達している地域に比べるとまだいくらか遅れてはいるが、このような進歩の速度は充分に驚愕に値するものである。

5年後の産業は面目を一新する

リーディングカンパニーの育成はあくまでも第一歩であり、開封市政府はこの先5年間でより大きな計画を実行する用意があるという。政府は既にキク産業振興のために詳細で系統立った計画を制定し始めており、土地の集中や栽培補助金といった多様なルートを通じて、キク生産企業や種苗農家にとって良好な環境を作り出す予定である。5年後には、開封市のキク産業は面目を一新するだろう。

開封市農林局林業技術普及ステーション長の馬永亮によると、市政府は現在、現地のキク産業発展に関して計画を立てており、鄭民高速道路の開封市エリアに200ヘクタールの基地を建設する予定で、政府は土地の移転や基礎的な施設を担当し、企業は土地を借り上げてキクなど花卉の苗木を栽培するという。「この計画の周期は5年間で、現在は初歩的な議論の段階にある」と、馬永亮は話す。

ステージを建てるのは政府、劇を上演するのは企業である。開封市園林キク研究所所長の徐頌文は、政府の補助はもちろん重要であるが、それだけでは開封市のキク産業を強化することはできず、企業もより一層力を入れるべきである、と考えている。開封市園林キク研究所の苗畑で、記者は大量の造型キクの半製品とキクの新品種を見かけた。これらのキクは一、二年後に付加価値により膨大な利益を生み出す。所長の徐頌文は、「企業は実際の行動を通して政府に確定した日程表を示さなければならない。そうして初めて政府はキク産業の発展への投資に意欲的になる。私たちは現在、この日程表の仕上げに取りかかっている」と話す。この他にも、開封市広?キク発展会社は2ヘクタールの土地に食用・茶用キクを栽培しており、現地のモデルケースとなっている。