2013.04.17 清明祭の菊花の国内販売市況大幅下落

近年、文明祭祀方式の普及推進が菊花業界に新しい活力を注入し、我が国の菊切花の生産販売規模は着実に増え続けた。ところが、今年の清明祭(4月4日~6日、年により異なる。お墓参りなどの行事/日本のお盆に当ると言われている。)では、花の価額が予想より大幅に減少し、多くの業者に手を打つ暇もなかった。市場供給量の過剰に輸出不況が重なったことがその主な原因となる。消費市場の安定した成長が維持されている状況での菊切花価格の下落は、菊切花産業の供給と需要のバランスが既に崩れ始めていることとその業者らの危機意識が不足していることの表しである。

生産拡大と供給・需要のバランス

国内の清明祭菊切花は主要に海南省、広州省とベトナムから供給されていて、品質と価格も順を追って高・中・低の3段階に分けられる。他の産地からの製品は少量である。2013年、国内の主な菊切花産地では生産が安定的に伸び続けた。清明祭の直前、各地の問屋市場の菊切花の平均価格は1.2元~1.4元(1元は約16円)で、去年同時期の1.6元~1.8元と比べると約30%下落した。記者の調べによると、2013年清明祭の前後に菊切花の出店量は去年同時期に比べ約60%増加し、これが価格の下落の主要な原因となった。

「ここ2年間菊切花業界は好調を見せ続け、たくさんの新加盟者を引きつけた。しかし、新生産者の栽培技術が短期間に日本や韓国への輸出レベルまでに上達できなかったため、その製品が殆んど国内市場に向かうようになった。それにまた、新生産者らが市場状況に慣れていないため、清明期間中大量の低品質の商品が市場に流され、菊切花の低価格を導いた。」「この業界では一部の企業と数多い生産農家が政府の支援の基で菊花生産に従事していることが目に付く。彼らの多くは施設支援金と輸出補助金を受けているため、市場リスクが少ない。これらは長年間菊花を専門として生産に従事している我らにとってはその衝撃が大きい。」生産規模拡大の課題に触れると、多くの菊切花企業の経営者らはこのように心配の意を表し、これらは花卉産業後退の兆しだという見方を示した。

北京の莱太花卉市場で十年以上も菊切花の経営をしている高銀忠さんは記者に対してこう語った;「毎年国内の菊花消費量は約20%増えている。消費の時期は主に清明祭と春節に集中しているが、もし供給と需要のバランスが大きく崩れると産業に根本的なダメージを与えることになる。」

日韓への輸出低迷 国内市場を衝撃

現段階において、我が国の菊切花産業は依然として輸出が主流である。輸出が上昇すると国内販売が順調になり、輸出が不況になると国内販売が悪影響を受けてしまう。日本は依然として我が国の菊切花輸出国の首位である。2012年、日本本土では側芽無し或いは低温性菊切花の新種品を大量に使用し、生産コストを20%も引下げ、生産効率を高めた。それにより、我が国の日本向けの菊切花輸出競争力はかなり下がった。また、今年の為替レートの変化も我が国の菊切花の輸出量に小幅ではあるが、下落をもたらしている。

近年、韓国向けの輸出量も不安定である。海南佳卉農業有限会社の社長劉克さんはこう語っている;「去年、海南省から韓国市場へ販売した菊切花の総量は2000万本だったが、今年は倍の4000万本を予定していた。ところが、韓国の花卉輸入関税が大幅に引上げられたことにより、企業に負担が重なり、予定していた輸出増量が実現できず、一部が国内市場に流れ込んだ。その影響で2月中下旬から3月中上旬までの国内市場価格はきわめて低くなった。」

最近広州地域に長引いた雨の天候と花卉農家の花時期のコントロール技術が不完全のため、大量の製品が早めに市場に出回された。3月上旬、上海・蘇州・杭州・北京等の地域ではいち早く大量の菊切花が市場に出された。その殆どが輸出予定だった菊切花が国内市場に回されたことと広州地区の菊切花が早目に市場に出されたことによるもので、単価は0.2元~0.4元までに下がった。清明祭前、記者は蘇州のある切花問屋で、冷蔵庫に約1ヶ月間保存していたカビが生え始めた大量の菊切花を見かけた。損失は大きいが、きわめて低い価格での仕入れだったため、問屋としては少しの儲けはあったと思われる。